気になる【授乳中のしこり】の正体は乳腺炎?痛いしこりを取るかんたんな方法

授乳中に悩む頻度が高いものの一つに【授乳中のしこり】があります。
母乳育児が進むにつれ、母乳の出も少しずつ良くなることと思いますが、それと同時に乳房のしこりの発生頻度も高くなってきます。

また、母乳の出は個人差があるため、授乳中のしこりがいつ現れるかはまったく予想できません。

出産してから母乳が出ていなくても赤ちゃんに吸わせていると、3~4日目あたりにホルモンの切り替わりで少しずつ母乳が出始めます。
生理中は母乳の出が悪くなる?【生理中の授乳】について解説でもくわしく触れています。

私の場合、いつもこのあたりで授乳中のしこり第一波が来て、胸はカチコチに張ります。
せっかくの初乳なのにもったいない~!と思いながらも(初乳には免疫力が付く栄養素がたくさん含まれています)、生まれたばかりの赤ちゃんがすべて吸うことはできないので、入院中に助産師さんに搾ってもらっています。

それに加えて授乳もどうにか頑張るので、胸のしこりは少しずつ解消していきますが、また夜寝て朝起きると胸が張って‥というのを始めは繰り返すこともあります。

人によってははじめの数か月は特にしこりが気になる場合があるかもしれません。

他にも離乳食が軌道に乗ってきて少しずつ授乳の必要がなくなってきたときや、断乳・卒乳をするとき、また、元々母乳の出がよく過剰生産気味のお母さん‥など乳房にしこりができることはしょっちゅうあります。

乳腺炎になる一歩手前の状態の、乳房のしこりについて今日は書いていきたいと思います。

なぜ授乳中にしこりはできるのか?

乳腺の詰まりによるもの

乳房の中はおもに乳腺と脂肪から成り立っています。
その中の乳腺とは、”腺房”と”乳管”で構成されていて、腺房で分泌された母乳を乳管が外に運ぶ役割をしています。
授乳を始めると胸がギューと締め付けられるような痛みが出るのは、赤ちゃんが乳頭を吸った刺激で脳から母乳を作るホルモンが分泌され、腺房の筋肉がギュッと収縮するからです。

その乳腺がなんらかの原因で詰まり、しこりができてしまいます。

授乳をしていると胸が張ってきたな~と自分で触ったりするので分かると思いますが、不思議と授乳中の乳房のしこりは毎回同じようなところにできます。
乳腺はたくさんあり、大きさも一定ではないことから、どうしても詰まりやすい部分が出てくるようです。

乳がんとの違い

授乳自体、まだ始まったばかりで授乳のしこりも経験したばかり。となると、ちょっとしたしこりも心配になってしまいますよね。

私も1人目あーちゃんが生後10か月のとき、乳腺炎まではいってないけど、その一歩手前の状態で、胸のしこりが気になったことがありました。
しっかり授乳していても、なかなかしこりが取れていかなく、硬さももすいぶんとかたく、もしかして‥?と思って産婦人科に駆け込みました。
その時は結局、ただの乳腺炎なりかけで、助産師さんに搾ってもらって解決したのですが、あの時の不安といったらおそろしいものでした。

一般的に乳腺炎のしこりは‥

・弾力性がある
・痛みがある
・触るとしこりが動く

という状態が多いです。

乳がんによるしこりは‥

・石のように固く、ゴツゴツしている
・初期は痛みがない
・押しても動かない

というような特徴があります。

ただ、あーちゃんの場合もそうでしたが、しこりがかたく、これは!?と思うものでしたが、乳腺炎になりかけという診断でした。
どうしても素人では判断が難しいので、いつもと違うと感じたら病院にかかることが一番だと思います。

どういったときになりやすいのか?

乳腺が細い人

乳腺は片方に15~20本あり、形や太さは一定ではなく、細い乳腺もあったり、また生まれつき乳腺が細い人もいます。
そういった乳腺の場合、何かのきっかけで流れが悪くなったり、詰まりやすくなったりします。

ただ、細い乳腺は努力して太くなったりするものではないので、授乳中の食事を気を付けたり、授乳間隔の空きすぎに注意したりすることが必要です。

供給過剰になったとき

母乳育児をしているとはじめは赤ちゃんがたくさん飲めないので、頻回授乳をして母乳をこまめに飲ませることになります。
そうしているうちにお母さんの方も母乳の出が良くなってくるのですが、その頃には赤ちゃんも哺乳力が付き、一回でしっかりとした量が飲めるようになります。

すると、赤ちゃんが母乳を飲む量と、お母さんの母乳が作られる量とのバランスが取れないことが多々出てきます。

私が3人母乳育児をしてきて一番多かったのが、離乳食の回数が増えてくる頃に飲み残しをされて、それがしこりになってしまうというケースです。

2人目、3人目は搾乳せずに育児すると決めていたので、赤ちゃんが母乳の飲みが悪いときは大変でした。
【搾乳】は本当に必要?搾乳せずに効率良く母乳育児をする方法 でも書いています。

これが母乳育児の難しいところだと思います。

赤ちゃんの離乳食に対する食欲は気分次第なところがあり、日によって食べたり食べなかったりと食べる量はバラバラなので、いくら食べが良い日が続いても、すぐに母乳量を減らすわけにもいかず‥
かと言って、いつまでも母乳がよく出ている状態というのも色々な面で大変です。

ですが、もうその時期なら1回の授乳量を少しずつ減らして体に必要な母乳生産量を知らせることも必要なことかもしれません。

偏った食事を摂ってしまったとき

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母乳は血液でできているので、血中のコレステロールが高まるような高カロリーで高脂肪な食事を摂ると血液がドロドロになってしまい、乳腺が詰まりやすくなってしまいます。

・揚げ物
・肉料理
・ケーキやスイーツ、チョコレートなどのお菓子
・辛いものなどの刺激物

などは母乳に良くない食べ物とされています。

実際に脂っこい食事をすると胸がパンパンに張ってくるのですが、出てくる母乳はなにやら泥臭くて(表現が悪いですね‥)食事がいかに母乳に影響するかを物語っているか感じました。

ただ、母乳育児中はとてもお腹が減るんですよね‥。

私も1人目あーちゃんのときは授乳中は太りにくいことをいいことに、何も気にせずに、外食先で脂っこい物を食べたり、食欲に任せて甘いものも平気で食べていました。
そのせいかあーちゃんのときは、ほ乳ストライキになったり、授乳中に乳首を噛まれることが多々ありました。
今思うとバランスの悪い食事を摂っていたせいかも‥と反省しています。

これらの食事は乳腺が詰まるだけではなく、乳頭に白斑(はくはん)ができる原因にもなるので気を付けましょう。

(白斑とは、乳頭の先にできる乳白色や白色の乳管をふさいでしまう出来物のことです。)

しこりの取り方

授乳中に取る

私があーちゃんのときに助産師さんに教わった方法なのですが、赤ちゃんを抱っこして授乳する際に赤ちゃんの頭を支えている方とは反対の手で、しこりがある部分を押さえて赤ちゃんに飲んでもらうという方法です。

しこりの上を圧迫しながら赤ちゃんに吸ってもらうことで、そこの詰まりが取れやすくなります。

これ、かんたんですが、詰まり始めのしこりは結構よく取れます。
片方5分の授乳で、しこりの大きさはずいぶん小さくなります。
授乳時間5分×4回の授乳を繰り返すとわりと早く詰まりが取れました。

乳腺炎になりかけの母乳や、乳腺炎になっている母乳はあまりおいしくないので、もしかすると赤ちゃんは飲むのを嫌がるかもしれません。
ですが、乳腺炎になりかけている母乳が赤ちゃんの体に悪いというわけではないので、赤ちゃんさえ飲んでくれれば、どんどん飲んでもらいましょう。

赤ちゃんが飲むのを嫌がる場合、乳頭混乱、ほ乳ストライキ、乳腺炎など色々な場面があると思います。

これらのどの場合でもまず、赤ちゃんがウトウトしている時や寝ているときなど、寝込みをねらって授乳して下さい。

赤ちゃんは寝ぼけているときは、よく母乳を飲んでくれます。

とにかく意識的に赤ちゃんにたくさん飲んでもらいましょう。

授乳中の抱っこのやり方を変えてみる

乳房にしこりができるのって、不思議と同じところが多いですよね。

先ほども触れたように、その部分の乳腺が細くて詰まりやすいという場合もありますが、いつも同じ授乳スタイルだと、ある一方向の乳腺からしか赤ちゃんが飲めていないことも考えられます。

ふだん授乳する時はどの抱き方でやっているでしょうか?

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私の場合はもっぱら、やや横抱き気味の斜め抱きです。斜め抱きとは赤ちゃんの頭がある方の腕が枕になっている横抱きです。
この抱き方で授乳すると、乳輪の内側にしこりができるので、私の場合は、この抱き方だと内側からはあまり飲めていないようです。

大体は先ほどのしこりを指で圧迫する方法で授乳してしこりを取りますが、遊び飲みで悩んだときに縦抱きで授乳していたことがありました。

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少し月齢が進んで、周りが見渡せるようになった赤ちゃんは景色が見えるのがうれしいのか、縦抱き授乳にするとよく飲みます。
そうすると授乳の向きが違うので、いつもと違う乳腺からの母乳が飲めていたりします。

私の場合ばかりで申し訳ないのですが、斜め抱き(ほぼ横抱き)で内側がしこるなら赤ちゃんのお口を反対の向きにしてみよう ということで、ラグビー抱きで授乳すると不思議と内側のしこりが取れやすかったです。

ラグビー抱きは授乳クッションを脇の下に置いて、お母さんから見て、赤ちゃんを自分の脇の下に垂直になるように抱き入れるやり方です。
この抱き方は縦抱きより安定していて、月齢が浅い赤ちゃんでもできるので産院の授乳指導でも経験があるお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

また、このラグビー抱きは乳首が短かったり、扁平乳首、陥没乳首のお母さんも授乳がしやすいスタイルです。

一度、気分を変えて抱っこの仕方を変えてみると新たな発見があるかもしれません。

まとめ

乳房にしこりができたと気付いたときには、なるべく早めに対処することが大切です。
継続的にしこりを圧迫した状態でこまめに授乳して様子を見て下さい。

本格的に乳腺炎になってしまうと熱を持ったり、お薬を飲まなくてはいけなくなったり、とても大変です。

それでも体質的にしこりができやすいお母さんもいると思いますので、しんどいと感じたときにはやはり母乳外来や産院に行くのが一番良いです。

赤ちゃんのために頑張ってくれている乳房のことも労ってあげましょう。