小4娘の上前歯の永久歯が生えて来ないので、
歯医者さんで診てもらったら、
埋伏歯になっていることが分かりました。
そのため、アゴを拡げて永久歯が下りて来れるように、
急速拡大装置を入れて経過を見ているところです。
今回は、装置を入れて21日目の健診へ出かけたときの記録です。
目次
経過は順調!中心部がしっかり開いてくれて良かった!
上あごの真ん中の線は10歳くらいで閉じちゃうそうですが、
娘の場合は急速拡大装置を入れてネジを回し続けたところ、
ばっちり真ん中が割れてくれました。
レントゲン画像をチェックしたら一目瞭然!
パカっと開いて真ん中に大きなスペースができていました。
これによって、閉じこもっていた埋伏歯が開放されて動きやすくなります!
先生の診察によると、拡がり方は狙い通りだったそうで、
真ん中のところできれいに割れているのを確認していただけました。
なんですが、予想外のことが起きました。
それは‥
装置を入れることで、
左前歯の乳歯がグラグラになると予想されましたが、
微動だにせず固いままとなっていました。
触ってみると、痛いくらいカチカチなんだそうです。
もしかすると、左前歯の乳歯が病気の可能性があるかもしれないとのこと。
打ち合わせでは、22日目からは逆回転させましょう
ということになっていましたが、
方針変更となり、あと3週間ほど(21回転)このまま正回転で回し続けることになりました。
この装置は60回まわせるそうですが、
現時点でその1/3ほど回した状態なので、
あと1/3ほど回すことに。
あと3週間後にもう一度来院し、
左前歯の乳歯がグラグラになるか確認してみます。
そのときに歯がグラグラで抜けるくらいまでに
なってくれればいいのですが、
今日のようにカチカチで固かったら歯を抜くことになります。
乳歯が病気で 骨と引っ付いてしまっていると、
永久歯が後ろから出たくても出ないことがあるということ。
反対側は普通に抜けているし、置いておいてもメリットはないそうです。
ただ強引に今抜くより、自然に抜ける方が理想なので、
あともう3週間ほど回して様子を見て、
もし抜けて来ないのがはっきりするならば、
歯科医院で取ることになりました。
ただ、上あごの拡がりとしてはバッチリでした!
経過が順調と分かったところで、先生に疑問点を聞いてみました。
質問①【鼻呼吸のトレーニング時に、鼻が痛くてうまく吸えない】
鼻呼吸のトレーニング時に、
鼻で空気を吸い込むと鼻がしみるため泣き出してしまいます。
これについて先生に質問してみたら‥
”鼻が今まで通っていなかった状態から通る状態になると、
鼻にツーンとした痛みが出る場合がある。”
なので、しみるのは悪いことではないそうです。
そのやり取りのなかで、
娘が矯正治療を始める前に鼻の通り具合をチェックした
検査画像を見せて下さいました。
耳鼻科で使う鼻腔通気度を測るステンレスの板があり、
鼻の下にその板を入れて、息を吸って吐いて‥
と呼吸していると板に水蒸気の水滴が付きます。
水滴多く付いていればいるほど、鼻通りが良いことが分かりますよね。
娘の画像を見てみると‥
右側の鼻は水蒸気でいっぱいになっていましたが、
左側の発育が良くない方は全然水蒸気が出ていませんでした。
いわゆる左側は鼻通りが悪いということですね。
しかし今回、急速拡大装置によって、
鼻のエリアも広がったので左側の鼻通りが良くなっています。
鼻が急に通った状態で呼吸すると、
プールの水が鼻に入ってツーンと痛いときと同じような状況になります。
なのでその状態で鼻呼吸トレーニングをやると、涙モノになるんですね。
鼻が通りすぎちゃうかんじです。
しかし、それは通り過ぎているのではなく、
最初は鼻が通っていなかったのが急に通ったので、
最初のうちは痛みが出ているだけだそうです。
今娘が泣きそうになっているということは、
泣きそうになるほど鼻が通っているということになります。
「そのうちおさまって来て、平気になるので大丈です!」と教えていただきました。
治療経過が順調ということなんだね。
でも痛いからと言ってトレーニングをしないと、
鼻呼吸がうまくできるようにならないそうです。
なので、痛がっても励ましてトレーニングを続けるべきなんですね。
質問②【歯磨きがうまくできているか気になるけど大丈夫?】
装置を着けていると、
装置のすき間や歯そのものがちゃんと歯磨きできているか気になります。
その点について先生に質問したところ、装置は歯ブラシで磨かなくてて良いそうです。
先生によると、
「外側とかみ合わせをキレイにできていれば大きな問題はありません。」
とのことでした。
そもそも装置は、
つなぎ目に食べ物が詰まりにくいデザインに作られているので
あまり詰まってきにくいそうです。
もし食べ物が詰まってきても歯科医院で取ってもらえるので、
ほじくらないでそのままにしておいても良いくらいなのだとか!
食べ物の詰まりが気になってほじくると、
出血を伴って痛みにつながってくるので、
やり過ぎないことが大事だそうです。
質問③【装置の変色が気になる】
装置は変色するものだそうです。
急速拡大装置の金属はステンレススチールと言う、
手術のときのメスや管子なんかに使われる材料でできており、
アレルギーが起きにくいことで知られているそうです。
装置のつなぎ目の部分は加工してあって、
銀ろうというものを使っています。
オールステンレスで装置を作ろうとすると、
ステンレスを溶接するためには大きな機械が必要で、
個人歯科医院では持てるものではないそうです。
そもそもステンレスの材料を取り寄せると
原材料だけで10万円以上もするそうで、
さらにそれを加工すると、費用が倍増するそうです。
現実的ではないいんですね。
世界的に見ても、装置のつなぎ目には銀ろうを使うのが一般的なんだそうです。
銀の指輪が黒くなることと同じで、
口のなかでも同じ現象が起きてくるそうです。
装置の銀部分の表面に、銀色の酸化被膜というのがあって、
この金色の部分が黒変してきます。
口のなかが酸性に傾いている人ほどなりやすいそうですね。
なので、それによるものなので特別問題はなく、
今は黒変して口のなかが安定しているので、大丈夫とのこと。
急速拡大装置を着ける患者さん全員がなるそうです。
きっちり磨いてきれいに造られているので
黒変しても安全かつ強度も変わらないと聞き、安心しました。
質問④【上の右前歯の永久歯が斜めにいがんで来たのが気になる】
健診に行く数日前から気になり始めました。
すでに生えている上の右前歯の永久歯が
当初はまっすぐだったのが、
真ん中が開いてくるうちに逆八の字のように
内側に向いてきているのが気になっていました。
そのことについて聞いてみると‥
「まずは、思いっきりいがんでくると思います。」
と言われました。
急速拡大装置によって真ん中の線が開いてきますが、
まっすぐは開いてこないそうで、
極端に言うと、卵をパカっと割ったような、振り子のような開き方になるそうです。
しかし、こういう動きになってこれば
いずれ振り戻ってくるので、
それは全然気にしなくて良いんだそうです。
歯が生えそろって、すき間が閉じてくる過程で
おさまってくるので大丈夫とのことでした。
たしかに始めに来院したときに
急速拡大装置の症例をいくつか見せていただきましたが、
(患者さんに許可を取っていることを始めに説明されました)
すべての例で治療途中に逆八の字になっていましたが、
終わる頃にはまっすぐに生えそろっていました。
なので、この点も特に問題ないということですね。
それはそうと、先生が話を聞いていて一つ興味深かったのが、
上あごの真ん中の線が拡がっても、
脳が入っているスペースは広がらないそうです。
脳頭蓋底には影響を及ぼさないんですって。
と思っていましたが、人間の体はちゃんとうまくできているんですね。
感心しました。
まとめ
急速拡大装置装着後21日目健診の結果は、経過としては順調でした。
時期的には逆回転に切り替える予定でしたが、
9~10歳だと
ネジを回しても真ん中が開かない子がいるなかで
どうにか開いてくれたので、
臨機応変にこのまま正回転を続けることになりました。
同じくらいの年齢の子が逆回転をして、固くなったケースがあったそうです。
せっかく真ん中が拡がったので、そのまま進めた方がいいという判断ですね。
最後に先生からあたたかいお言葉をかけていただいたのが印象的です。
「始まったばかりなので、心配なことや不安なことも多く出てくる頃だと思います。
また心配だったり分からないことは必ず聞いていただければと思います。」
今回は、真ん中が割れてくれるかがとても重要だったので、
まずは第一関門突破です。
※素人の私が先生のとやり取りを思い出して書いているので、細かい部分は少し違うかもしれません。ニュアンスで捉えていただけれると助かります。