【母乳育児中】のアロマテラピーの効能・効果~ラベンダー編~

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今、世間で日常の癒しの手段として、アロマテラピーが広く普及しています。

ショッピングモールやスーパー、雑貨屋やドラッグストアなどどこへ行ってもアロマのグッズが並べられており、私たちにとって身近な存在となっています。

私は以前、介護施設で利用者さんに整体の施術をしていたことがありますが、その場所でもアロマテラピーが取り入れられていました。

そこでは利用者さんにカウンセリングをして好きな香りを選んでいただき、その日の気分や体調に合わせて、その空間で芳香浴(※1)をしたり、精油入りのマッサージオイルを作ってフットマッサージをしたり‥と介護施設がちょっとした癒しの場所となっていました。

お年寄りの方はお薬を飲まれている方もいらっしゃるので、禁忌になるものもあったので、そこは慎重に香り選びをしましたが、その空間は働いている私にとっても癒しのひとときでした。

そんなアロマテラピーですが、母乳育児中のお母さんの身体に使えるものも もちろんありますし、良い作用をもたらすものもあります。

その中でもとくに使いやすく、万人受けしやすい『ラベンダー』について今日は書いていこうと思います。

※1‥アロマポットなどでエッセンシャルオイルをあたため、お部屋でその充満した香りを楽しむこと。

 

ラベンダーとは

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ラベンダー精油の歴史

 

18世紀以前よりヨーロッパでは、精油を『香水』といった形で、貴族の間でのみ使われていました。
フランスのプロヴァンス地方では、皮の手袋に精油を付けて、臭い消しとして使われていました。

そんな精油の存在でしたが、あるときアロマテラピーを大きく発展させる出来事が起こります。

1910年にフランスの化学者である、ルネ・モーリス・ガットフォセが化学実験中に爆発事故を起こし、頭と両手に大きなやけどを負ってしまいました。

そのときに、手元にあったラベンダー精油をとっさに使用したところ、やけどの治療に大きく成果をあげることができました。

そのことをきっかけにガットフォセはさらに精油の研究に没頭していきます。

そして1937年に『Aromatherapie』を著すことになります。
その著書で「アロマ」(芳香)と「テラピー」(療法)の二つの言葉をつないだ『アロマテラピー』という造語を作り出しました。

その後も、第一次インドシナ戦争で、軍医のジャン・バルネ博士が負傷した兵士にラベンダー精油を使用したりと、ラベンダー精油は香りを楽しむだけのものではなく、けがの治療に使うなど、その効果は癒しだけではなく多岐にわたるものとされました。

 

日本でのラベンダーの普及の始まり

 

1937年に曽田香料株式会社の創始者がフランスからラベンダーの種を日本へ持ち帰り、試験栽培をしました。
その結果、北海道の土地がラベンダー栽培に適していることが分かったため、その後に札幌市と岩内郡で商業栽培が始まりました。

第二次世界大戦が始まると、ラベンダー栽培はストップしますが、曽田香料はラベンダーの種を保存していました。

そして終戦後に委託栽培をつのり、それから富良野地方でラベンダーの栽培が盛んに行われるようになりました。

”ラベンダー=富良野が発祥”というイメージがありましたが、実は札幌市と岩内郡が日本でのラベンダー発祥地だったのですね。

それからラベンダーの存在が広く認知されるようになっていきました。

 

ラベンダーの効果

 

ここでは一般的にアロマ向けとされている『ラベンダー・アングスティフォリア』について取り上げます。

主な産地はフランス、ブルガリア、タスマニアです。

産地によって香りが若干異なり、生育環境によって成分も異なります。(高地に行くほど甘い香りになる)
ですがリラックス目的であれば、お好みの香りでお選びになったらどうでしょうか。

私はタスマニア(オーストラリア)産の香りが好きです。あくまで私の主観ですが、タスマニア産のラベンダーは ほわ~と甘い香りがします。
フランス産はシャープな上品なかんじのラベンダーという印象があります。
ブルガリア産はそれをもう少しやわらかくした感じというか‥。

次の項目から、ラベンダーの成分による作用を解説します。

 

リラックス、鎮静作用

 

ラベンダーの芳香成分で『酢酸リナリル』『リナロール』というものがあります。

酢酸リナリルとは主に鎮静作用があり、心を落ち着かせる効果があります。
(鎮静とは高ぶった気分などをしずめ、落ち着かせることです。)

他にも‥
•抗不安作用
•血圧降下作用
•抗菌作用
•抗真菌作用
•抗ウイルス作用

などがあります。
(リナロールには抗炎症作用もあります。)

ラベンダーにはこういった様々な効果が期待でき、先ほどのやけどの治療に使われたことも有名です。

そしてラベンダーの一番の魅力と言えば、やはりリラックス効果です。

お母さんは日々、家事に育児にお疲れだと思いますが、そんな交感神経の興奮状態をしずめて、リラックス状態に導いてくれます。

よく、疲れているはずなのに眠れなかったり、パソコンやスマホを見つめ過ぎて、目がギラギラして眠れない‥というときには、その高い鎮静効果が心を癒してくれます。

私自身も、3人目きいちゃんがまだ赤ちゃんだった頃に、上の子達のお世話もあり、休めずに不規則な生活続きで眠れない夜がありました。

我が家には常時、数十本のエッセンシャルオイルがありますが、そのなかからラベンダーを取り出し、寝室でアロマライトに数滴垂らして睡眠モードに持っていきました。

ラベンダーは小さい子どもや赤ちゃんにも安全に使えるので、ラベンダー精油の使用率は高しでした。

ラベンダーの効果で一番記憶に残っているのが、夜に試験勉強をしたあとでギラギラと興奮して寝付けけずにいました。
そのときに寝室のベッドの上でラベンダーの精油をハンカチに垂らして、ひとり鼻にあてて香りを嗅いでいました。

すると数分すると急にガクッと眠気が襲い(本当に急にきました)ストンと眠りに落ちていきました。

あのときはまるで催眠術!?と思うくらいでした。

ラベンダーは安眠効果もあるので上手に活用したいですね。

 

通経作用、ホルモンバランスを整える

 

通経作用とは生理周期を正常化して、生理を促す作用です。
とくにラベンダーは少量月経などに有効的で、月経痛の緩和も期待できます。

3人目きいちゃんを出産した助産院はバースプランを聞いてくれるところでした。

そこではお産時にアロマを使用することも可能ということだったので、色々調べて、この通経作用を持つラベンダーを使ってお産にのぞむことにしました。

本音を言うと分娩には一番ジャスミンが向くので、それを使いたかったのですが、ジャスミン精油は10MLで1万円もするので手が出ませんでした‥。

お産時にどうやって使うのかな?と見ていると、まずアロマランプにエッセンシャルオイルを垂らしてお産の間はラベンダーの香りでリラックスの間になりました。

そしてラベンダー精油を垂らしたお湯でホットタオルを作り、そのタオルで顔を拭いたり、首元をあたためてくれたりしました。

それからマッサージオイルを作り、太ももをマッサージしていただき‥なんだかとっても豪華な気分でした。(もう出産間近になると、それどころではありませんでしたが)

3人目の出産ということもあったかもしれませんが、超難産体質の私が産院に到着してから2時間での出産となり、ラベンダー精油の効果もあったかも と思っています。

ラベンダーは本当に色々使えるのでおすすめですね。

 

ラベンダー精油の取り入れ方

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赤ちゃんと一緒に芳香浴

 

ラベンダーは安全性が高いので、赤ちゃんとの使用も可能です。

と言っても、赤ちゃんのお肌には使えませんので、お部屋での芳香浴に限ります。

また、赤ちゃんはまだ体の機能が未熟なので、滴数は1~2滴ほどの使用にとどめておきましょう。

ラベンダーは先ほどご紹介した通り、鎮静作用、安眠作用がありますので、赤ちゃんの夜泣き対策としても使うことができます。

1~2滴ほどなので、効果はおだやかですが、家族で楽しめるアロマとして取り入れることができます。

 

温湿布

 

洗面器に熱いお湯を入れ(やけどに注意です)、その中に精油を数滴垂らします。

そしてゆっくりかきまぜたら、お湯の中にフェイスタオルを入れ、しっかり浸ったらタオルをしぼり、ホットタオルを作ります。

それを首や肩や目元などに置き、香りを楽しみながらあたためます。

眠る前や疲れを感じたときなどおすすめです。

 

ハンカチに垂らして吸入

 

手軽にアロマを楽しむ方法として、吸入法があります。

ハンカチに(キッチンペーパーなどでも可能)精油を1~2滴垂らして、それをそうっと鼻に近づけゆっくりと香りを嗅ぎます。

吸入法は自宅から準備しておけば、外出先、電車などで移動する際などどんなところでも香りを楽しむことができます。

ですが、ラベンダーはリラックス効果がありますので運転中の使用は避けた方が良さそうです。

 

使用上の注意

赤ちゃんが触らないように注意

 

アロマ環境協会でも注意として促されています。

精油は絶対1滴でも飲用しないように注意して下さい。

精油が内臓で代謝、解毒されずに体内に溜まってしまう危険があります。

すぐ毒となることはなくとも、それが何年、何十年と経ったときに体内にどういった影響を及ぼすか保障できないところがあります。

赤ちゃんや小さい子どもとなると体重も軽く、内臓もまだ未熟なのでその危険度は大人より増します。

使ったらすぐにケースかどこかにしまい、手の届かないところに置いて下さい。

 

希釈濃度に気を付ける

 

赤ちゃんの精油の使用は基本、お部屋での芳香浴のみです。

3歳からお風呂でも使えますが、その際でも精油を使用する際は使用量に気を付けて下さい。

浴槽300~400リットルで6滴以内とされていますが、それの半分にしておきましょう。

 

まとめ

母乳育児中は縛りが多い分、気分転換をすることがとても大事だと思います。

ラベンダーのエッセンシャルオイルは色々な効果があり、そんな忙しいお母さんに寄り添ってくれるものだと思います。

授乳中でも使えて子どもと一緒に楽しめるので、1つは持っていてソンはありません。

ラベンダーも産地により香りが異なるので、お気に入りのものが見つかると育児も楽しめますね♪

楽しくアロマテラピーを取り入れましょう。