溜まり乳から差し乳へはいつから変わる?お乳が張る痛みや授乳時間も

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こんにちは。ゆみです。

 

産後、母乳の出方は人それぞれで、

最初はあまり出ず、
2~3か月ほどして
母乳の出が増えて来るお母さんや、

産後数日後から母乳が湧き出るお母さんなど
色々なタイプがあると思います。

 

はじめのうち「母乳の出が悪くて‥」と
悩む場合がありますが、

それは、赤ちゃんが欲しがる度に
頻回授乳をすれば徐々に増えて行くので
心配はいりません!

 

ただ、授乳してると気が付くのですが、
お乳の状態って、不思議と波がありませんか?

 

産後数日後に胸が張って来て、

一日授乳して、寝て、朝起きると
また胸がカンカンに張って‥

と繰り返すことがあります。

 

”胸がカンカンだし、
そのせいで乳首も張ってしまって痛い。
赤ちゃんはお乳を飲む度にむせてしまい、
明らかに母乳が出過ぎている。”

そんなときは、母乳が過剰生産されている状態で、
母乳の出を強く実感できると思います。

 

その一方で、胸がほとんど張らない。

「授乳時の赤ちゃんの口は動いているけど、
本当に母乳は出ているのだろうか?」や、

「産後少しの間は胸が張っていたけど、
すぐ張らなくなってしまった。」など、

”母乳の出が悪くなっている?”と
感じるケースって多々あると思います。

母乳で育てていると、
一度はそんな不安に直面することが
あるのではないでしょうか。

 

母乳育児の悩みはどれも深刻ですが、
お母さんの母乳の出に関しては、
とくに心配な悩みの一つでもあります。

 

とくに完全母乳で育児してきた場合、
赤ちゃんの発育のすべてがお母さんにかかっているようなところが、
どうしてもあり、お母さんの負担になってしまうことも‥。

 

張らない胸は母乳が出ていないのでしょうか?

また、なぜ張らなくなってしまうのでしょうか?

 

今日は、そんな張らないお乳について見て行くことにしました。

張るお乳と張らないお乳について

医学的根拠はありませんが、

母乳育児で、

・張るお乳‥溜まり乳
・張らないお乳‥差し乳

と呼ばれ、広く知られています。

 

それぞれどういったお乳なのでしょうか?

 

溜まり乳タイプとは

 

溜まり乳と言われる胸には以下の特徴があります。

 

◆一日中、常に胸が張っている
◆授乳時間が空くと、母乳が染み出て来てしまう
◆入浴中に母乳が出てしまうことがある
◆脂っこい物や高カロリーな物を食べると胸がつまりやすい
◆授乳するとかなりの量が搾れる

 

溜まり乳タイプの方は、
いつも胸がパンっと張っており、
赤ちゃんに吸われるとすぐ母乳が出てきます。

 

そのため、少し授乳時間が空いてしまうと、
母乳パッドが母乳を吸いきれなくなり、
服に滲んでしまうことがあります。

 

その状態なので、
わりと母乳不足を感じることは少ないです。

そして周りから見ても母乳の出に関して、
何も悩みがないように思われがちですよね(^^;)

 

実は私は溜まり乳タイプで、

お昼寝をしている間に、
授乳時間が過ぎようものなら、
母乳パッドがびたびたになってしまい、

母乳最盛期は、1日に何回かブラジャーを替えていました。

 

とくに横を向いて寝るときに、
下側になっている胸が圧迫され、
目覚める頃には着替えが必要になることもありました。

また、夜中や朝方は母乳の出が増えるので、
大変な時間帯です。

 

溜まり乳タイプは、
母乳が過剰生産気味なところがありますが、

授乳の時間を頻回にするなどして、
どうにかトラブルを回避することができると思います。

 

しかし、溜まり乳タイプのつらいところは、
脂っこい食事や高カロリーな食事を摂ってしまうと、
胸が詰まりやすくなることです。

 

私は1人目みいちゃんのときに、
さほど食事に気を付けていなかったせいで、
哺乳ストライキや乳腺炎になり、かなり悩みました。

 

とくに、胸を出すと赤ちゃんが
急に泣いて拒否する哺乳ストライキになったときは、

初めてのことで訳が分からず、
私も一緒に泣いていました。

 

そのときは、みいちゃんが反り返って、
急に母乳を飲まなくなったので、

泣きながら、ほ乳瓶に母乳を搾って飲ませようとしていました。

 

今でこそ、なつかしい思い出話になりましたが、

あのときは悩み過ぎて夕飯も作れず、
ただポロポロ泣いて「飲んでよーー‥」と
みいちゃんに話しかけていましたね‥汗

 

みいちゃんの授乳時は、
うまく授乳できなかった分は、搾乳していたので、
ひどい乳腺炎はどうにか回避できましたが、

ちょっとしたことで、
母乳の味って変わりやすいですし、
溜まり乳タイプのお母さんは日々の胸の管理が大変です。

 

差し乳タイプ

 

打って変わって、
差し乳タイプは以下の特徴があります。

◇普段胸が張ることがあまりない
◇授乳時間が空いても、胸が張らない
◇赤ちゃんが吸ったときにツーンとい胸が張って来る
◇搾乳してもほとんど搾れない
◇乳腺炎になりにくい

 

差し乳タイプの胸は、

赤ちゃんに吸われた刺激で母乳が作られるので、
日常は胸はあまり張らず、やわらかい状態が多いです。

 

そのため、母乳量も落ち着いており、
母乳パッドもそう濡れることはありません。

 

はじめから差し乳タイプの
お母さんもいると思いますが、

周りの母乳育児仲間を見ていると、
はじめは溜まり乳で、途中から差し乳にシフトする
場合が多いように思います。

 

ここで母乳育児最大の悩みの到来です。

『はじめはパンパンに張っていた胸が、
途中からやわらかくなり、
母乳パッドもあまり濡れなくなってしまった。』

”もしかして、母乳が出ていないのでは‥??”

と思うときがやってきます。

 

しかし、結論から言うと、
差し乳は、何も問題がありません。

 

別の記事でも体験記を書いていますが、
私自身、3人母乳育児をしているなかで、

『溜まり乳→差し乳』に
何度か変化したことがありました

 

やはり胸がやわらかいので、怖いんですよね‥。

 

当時差し乳になったとき、
心配になり、保健センターへ出向き、

保健士さんに相談して
母乳が出ているのか、
母乳測定をしてもらったことがありました。

 

みいちゃんが生後3か月の頃でしたが、
差し乳になったシワシワの胸で授乳をしたら、

5分間の授乳で、
片方で50mlちょっと飲めていました。

 

このときに胸がシワシワになったのには、
別の理由があるのですが、

実はこの胸、あとでまた溜まり乳に復活しました。

 

そのお話は、また別の記事で書かせていただこうと思っています。

次は差し乳はどういった状態なのか触れて行きます。

 

なぜお乳が張らないのか?

バランスが取れてきた証

 

溜まり乳から差し乳に変化した場合を想定してみます。

 

出産を機に、お母さんの体内のホルモン状態は
大きく変化します。

妊娠中は女性ホルモンの『エストロゲン』と『プロゲステロン』の
分泌により妊娠を継続させています。

それが出産時に胎盤が輩出されることによって、
それらのホルモンが急激に減少し、

その代わりに母乳の分泌を促す”プロラクチン”という
ホルモンが増えて行きます。

 

くまみさん
ホルモン変化により、産後に母乳が出る仕組みになっているんだね。

 

産後、産院ではすぐに直母指導が始まり、

母乳が出なくても吸わせていると、
赤ちゃんが乳首に吸った刺激が脳に伝わり、
プロラクチンとオキシトシンが分泌することにより母乳が出ます。

 

とくに初産に多いと思いますが、

はじめは体が急激なホルモン変化で
母乳を大量に作るようになり、
母乳が過剰生産気味になることがあります。

まだ、脳がどれだけ母乳を必要としているのか分からず、
たくさん作るんですね。

それが、おっぱいがカンカンに張っている状態です。

 

出産後、数日はそんな状態が多いですが、

日にちの経過とともに、
一度の授乳で、赤ちゃんがたくさん母乳を飲めるようになったり、

授乳間隔が空くようになったりすることで、
脳は赤ちゃんの必要な母乳量を把握するようになります。

 

すると、胸は常に張った状態ではなくなり、
必要に応じて母乳を生産する仕組みに変化します。

 

そのことから、

胸が張っていない状態は赤ちゃんが飲む量と、


お母さん側の母乳を作る量との


バランスが取れてきたあかしだと言えます。

 

張らない差し乳は良いお乳

ちゃんと母乳は出ている

 

差し乳状態になって一番心配なのは、
ちゃんと母乳が出ているのか?という点だと思います。

 

思い起こせば、あれは、
ある日、急に胸がやわらかくなった日のこと。

 

”赤ちゃんが吸って、
ツーンと母乳が湧き出る感覚はあるものの、
なんだか催乳感覚が弱い気がする。
もしかして母乳の出が悪くなった?”

私が差し乳に変化したとき、
そんなことを考えました。

 

心配になり、市の保健センターへ駆け込み、
相談したことがありました。

 

そのとき、保健士さんに母乳を飲む前と、
母乳を飲んだ後で、

1人目みいちゃんの体重を測ってもらい、
飲めた量を測定してもらいました。

 

すると、その時飲めていた量は、

片方5分の授乳タイムで、50mlほど
母乳を飲めていました。

 

ゴクゴク飲む音もしていなかったし、

私の方も溜まり乳だったときほどの
強い催乳感覚は無かったので、心配していましたが、
意外と飲めていることに驚きました。

 

『催乳感覚とは』
おっぱいの付け根から乳頭にかけてツーンと感じたり、キューンとなったりする、おっぱいが湧き出てくるような感覚のこと。新鮮なおっぱいがつくられた合図です。おっぱいをあげて2~3時間経った後や、おっぱいをあげている最中に反対側のおっぱいに感じることが多いようです。

引用:ベビータウン*【催乳感覚】より

 

あまり母乳が出ている感覚がありませんが、
差し乳でもちゃんと母乳は出ていました。

 

新鮮な母乳が飲める

 

みいちゃんを連れて、
保健センターへ相談に行ったとき、

保健士さんに言われたのが、

「溜まり乳でも赤ちゃんが吸った刺激で母乳は作られているけど、溜まっている古い母乳も残っています。
差し乳はその都度、作られた新鮮な母乳が飲めるますよ。」

ということでした。

 

差し乳は母乳が出ている感覚がありませんが、

必要なときに必要な分だけ
作られた母乳が飲めるというメリットがあるとのこと。

 

このとき思い出したのは、
みいちゃんが生後2、3か月のときに
時間が空いた母乳を搾乳したことがありました。

そのときに、何気なく
搾った母乳をぺろっと舐めてみたら、
その味がしょっぱくて驚いたことがあったんです(汗)

やはり溜まり過ぎた母乳と
新鮮な母乳では中身も違うようです。

 

差し乳へはいつ頃から変化するの?

 

1人目みいちゃん育児のときのお話です。

 

みいちゃんが3か月を過ぎた頃、
一時期、夜泣きが落ち着いたときがありました。

 

母乳育児を続けるために、
夜のホルモンが増える時間に、
授乳を継続することって大事だと思います。

※くわしくは、こちらの記事でも書いています↓
母乳の出が夕方になると悪くなるのはなぜ?母乳不足対策や増やし方も

 

なのですが、それをそのまま放置していた私。

昼間に授乳間隔が空いてしまっても、
それほど気にせず生活していました。

 

それまで溜まり乳で、パンパンに張る胸でしたが、
生後4か月に入ったある日。

胸が張らなくなり、妊娠前の通常モードに変化しました。

「あれ??」

また心配になりましたが、
数日前の4か月健診では問題無かったし‥と
普通に授乳を続けていたんです。

みいちゃんは、昼間はよく眠る子になっていたので、
母乳が足りていると安心していました。

 

その状態で生後5か月のとき。

急に朝だるくて、トイレに行ったら、生理になっていることに気が付きました。

 

”授乳期=生理ストップ”

当時、勝手にそう思っていたので、
それはそれは驚きました。

 

その後、色々と調べていたら、

授乳間隔が長く空いていたので、
排卵が起こり、生理になったことが分かったのです。

 

そのときは、差し乳うんぬん関係なく、
やはり母乳の出が明らかに悪かったので、
頻回授乳を復活させることにしました。

 

たんぽぽ茶を飲んで、頻回授乳。

夜も みいちゃんが、泣いたらもちろん授乳して、
自分が目が覚めたときも意識的に授乳。

 

それを繰り返したら、
いつの間にか胸が溜まり乳に戻っていました。

前ほどパンパンにはなりませんでしたが、
溜まり乳に復活することってあるんですね。

 

母乳育児だったので、
みいちゃんの発育は私にかかっていたので、
あのときは、必死でした‥。

 

私の場合、4か月頃に差し乳になり、
その状態が少しの間継続し、また溜まり乳へ戻りました。

それから、みいちゃんが1歳過ぎて職場復帰をした
2ヶ月後までずっと溜まり乳でした。

 

差し乳になったり、溜まり乳になったり、
とても不思議でしたが、私の場合はそんなかんじでした。

 

なので、母乳量が落ち着いてくると差し乳になることが多いのかな?と思います。

 

ちなみに、生理が来たあとに、
母乳の出を復活させるべく
飲んだたんぽぽ茶は、これでした。

 
たんぽぽ茶

 

差し乳から溜まり乳に
戻そうとしたわけでは無く、

母乳の出が悪かったので、たんぽぽ茶を飲んだんです。

それなのに、
結果的に溜まり乳に戻り、

母乳の出が復活して、あのときは感動しました。
(溜まり乳の良し悪しは抜きにして)

 

たんぽぽ茶の存在を舐めていましたね。

 

今でも、母乳育児に関係なく、
”コーヒーを飲み過ぎているな~”と感じるときは、
たんぽぽ茶に切り替えて飲んだりしています。

あの黒豆風な香りがたまらなく心地良いです^^

 

まとめ

 

今まで溜まり乳で母乳育児してきたのに、
初めて差し乳に変化したときは、

とても不安で押しつぶされそうになったのを覚えています。

 

やはり一瞬、”母乳の出が悪くなった!”と思ってしまうんですよね。

 

しかし、不思議ですが、
母乳はちゃんと出ているので、大丈夫な場合が多いです。

 

どうしても不安な場合は、スケールや、
自宅の体重計がデジタルであれば、
母乳測定をしてみると分かります。

 

不安な場合はもちろん、
母乳外来や産院などに相談できますし、

授乳量や、赤ちゃんの体重増加が
一つの判断材料となりますよね。

 

最後に、差し乳は赤ちゃんが飲む量と、
お母さんの母乳が作られる量との
バランスが取れてきたあかしなので、
心配は不要な場合が多いです。

もし不安を感じたら、
どなたか母乳育児をよく知る、
安心感のある方に相談してみて下さいね。