小4の娘が現在、急速拡大装置を使って
上あごの埋伏歯の治療を行っているところです。
今回、矯正治療を行うにあたって
治療を成功させるために、
歯科医院でいくつかの注意点を説明されました。
それが守れないと、
”治療が失敗で終わる可能性もある”と言われ、
資料を見せていただきながらメモを取って
家族で確認してきました。
今回は、急速拡大装置を使用するにあたっての
注意点をまとめていきます。
急速拡大装置が失敗する例もある?必ず守る注意点について
シュガーコントロールを行うこと
矯正期間中に必ず守ることとして挙げられたのは、
シュガーコントロールを行うことです。
糖分を摂取する回数を控えめにして、
糖分をうまくコントロールすることで虫歯予防をすること。
矯正期間中に絶対に摂ってはいけない飲食物には、以下のものがあります。
・ジュース
・飴
・ハイチュウ(ソフトキャンディー)
・キャラメル
・ラムネ
ずっと口の中で舐めながらとかして味わうお菓子がダメで、
これらは糖分がとても高いんだそうです。
とくにジュースは最悪で、
コップ一杯の炭酸ジュース中に
スティックシュガー10本分の糖分が入っている計算になるそうです。
今までの食生活を考えていたら、ちょっぴり怖くなりました‥。
祖父母宅へ行くと必ずジュースが出してもらえるし、
なぜかキャラメルを食べさせたがるので
血の気が引く思いです(汗)
しかし、甘いものすべてがいけないわけではなく、
毎日食べるのはダメだけど、
特別な日などに限って食べてもOKなものは‥
・クッキー
・ケーキ
・アイスなど‥
これらは飴やソフトキャンディなどと比べて
糖分量が少なめであることと、
咀嚼して食べるものなので、
比較的早く口の中から無くなるのでOKなんだそうです。
そして、OKな飲み物はこちらです。
1日に子どもが摂っても良い糖質量には上限があり、
ジュースを飲むとそれをすぐオーバーしてしまいます。
しかし、チョコやクッキーなどの糖質量は
それほど多くないので飴やジュースよりはマシとのこと。
ちなみに糖分の摂取を制限するのは
虫歯予防のためだけではなく、
糖分を摂りすぎることで、
体内の呼吸や代謝異常の問題も出てくるので
矯正治療と深い場所で関わりあってきます。
それによって上手く治せなくなったりするので、
少なくとも飴とジュースは避けるべきということになります。
ある日いきなり飴やソフトキャンディーをやめるのは
子どもには正直言ってツラくないかな…。
矯正治療を始めると、
お店でもらえる飴を断らないといけないので、
子どもが自立的にやるのは難しくて
親の管理のもとやらないと難しくなります。
また、子どもからも一定の理解がないと
やらされている感じになり、
やると言って、
親に隠れて食べたりすることにつながるので、
どうしてダメなのか?
なんでやらないほうがいいのか?
これをよく親子で理解して行うことが大事です。
これにより、
一般的に言われるジュースはすべて控えることになり、
スポーツドリンク、野菜ジュース、青汁、食酢ドリンクもダメです。
シリアルを食べる場合は、
牛乳をかけて食べずに、食事の最後に牛乳を飲むようにする。
このような習慣を身に付ける必要があります。
先生の話によると、
親御さんで「ジュースが飲めなくてかわいそう」と、
果物をわざわざ買ってきて
搾って与えようとする方もいるそうですが、
WHOでは、果汁も体に良くないものに分類されているそうです。
果物そのものは体に良いものに分類されているそうですが、その差の理解が難しいですね。
果物をつぶして汁にしてしまうことが良くないのだそうです。
これらの砂糖が多い飲食物を摂ると、
装置のなかに侵入して
不顕性の虫歯(かくれ虫歯)を作ってくるので、
治療を妨げてしまうんだそうです。
ちなみに、小学校でヨーグルトドリンクなどが出る場合については、
学校は共同生活の場なので、
自分だけジュースを飲まないことがまかり通るのは、
社会人になったときに自分だけ特別なんだと
勘違いして育ってしまうと困るので、
そういったことを学べる機会は今はほとんどないことから、
学校で出たものは特別に飲んでもOKとのことでした。
しかし、放課後の学童などで出してもらえるジュースは控えて、
水筒を代わりに飲ませる‥などの工夫が必要です。
また、食べ物を噛む力を付けることも大事で、
子どもにおかずを細かく切って食べさせるのは
噛む力が育たず、噛む力がどんどん弱くなってしまうことになります。
例えば、足を骨折した人が
木の枝みたいな細い足になってしまうのは
足を使わないのが原因で、
たちまち筋肉が衰えてしまうそうです。
それと同じで、日頃から噛む機会がないと
人間はみるみる噛む力が弱くなってしまいます。
我が娘も体がか細いことから、
柔らかい食べ物を与えたり、
噛む機会を奪うようなことは避けなければいけません。
治療を優先すること
次に約束したことが、
矯正期間中は、習い事やクラブ活動などよりも治療を優先することです。
矯正装置は歯科医院内で自作しているので、
型取りを行うと翌日には出来上がります。
完成したものをすぐにはめることで効果を発揮するので、
”矯正装置の型取りとセットの日は
学校を早退、遅刻して歯科医院へ来て下さい”ということ。
「次の土曜日に‥」では、装置が入らなくなることもあるのだそう。
少なく見積もっても
2個は装置を入れることになるので、
合計4日間ほどは日程を調整する必要があります。
トレーニングを積極的に行う
矯正期間中は噛む力を付けたり、
体幹を強くするために
トレーニングを行っていくので、
それに前向きに取り組む必要があります。
まだ幼稚園や保育園くらいの子だと
トレーニングの痛みやつらさに耐えれず、
途中で泣いたりイヤだと大暴れすることもあるそうです。
キノコが噛めなくて吐き出してくるような子は、
トレーニング用のチューブをかませた時点で
痛いと感じたりするそうです。
りんごを丸かじりできる力があれば
痛くないそうですが、
普段アゴを使っていないので、
過敏症を起こして噛むと痛かったりすることもあるようです。
しかし、それを噛ませないと、噛めるようになってこないとのこと。
はじめのうちは、ほとんどの子が大泣きしてるそうです。
しかし、そんな子でもやっていくうちに
だんだん噛めるようになってきます!
これを乗り越えていくのは簡単なことではないので、
決意が必要で、
お父さんお母さんの了承が必要になってくるんですって。
我が娘の場合は、”
それほど虚弱性は強くないので
練習していけば乗り越えれると思います”
とおっしゃっていただきました。
以上が、急速拡大装置での治療を成功させるために
必要な約束ごとでした。
まとめ
歯科医院で、人生の食育や、体を鍛えるトレーニングについて学べるとは思ってもおらず、
子どもにとって大変な道のりにはなりますが、
矯正期間中は私も娘と同じ気持ちで過ごすことに決め、
装置が外れるまで一緒に
ジュースやソフトキャンディ類をやめることにしました。
2年間の道のりは長いかもしれませんが、親子で頑張ります!