【母乳の出や母乳量】は遺伝する?出にくい体質とは?

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昔、まだ私が小学生くらいの子どもの頃に、母親からよくこんな話を聞かされたのを覚えています。

「お母さんはね~あなたを生んだとき、全然母乳が出なくてね‥。
それはそれは苦労してね。お母さんの友達も近所の人もみんな母乳で育てていたから、何がなんでも母乳で育てたくてね。
すごく意気地になって頑張ったけど、生後1か月健診のときにあなたの体重が全然増えてなくてお医者さんに怒られて‥。
それで泣く泣く粉ミルク育児に変えたんだよ。」

そうか。私の体は粉ミルクでできているんだ~(笑)と当時の私はのん気に聞いていましたが、それから十数年経ち、初めて出産をし母になった私は、今頃になって当時 母親が話してくれたことをようやく理解できるようになりました。

”お母さん母乳の出が悪くて本当に悩んだんだろうな‥。誰か相談できる人はいたのかな?
私だってお母さんの立場だったらなんとしてでも頑張って母乳をあげるよう努力するんだろうな。”

今はネット社会で、調べたいことは何でもネットから情報を得ることができるので、とても便利だけれど、その分 周りとコミュニケーションをとる必要もなくなり、なんだかさみしい世の中になりつつあるなあと考えていました。

当時、母乳育児をしようにも情報が少な過ぎたんだと思います。

3人出産させていただいて、周りの友達ももう何人も出産育児をしています。

それを見る限り、母乳育児ってはじめはしんどいですが、コツさえ分かれば、誰でもできると思います。
母乳の出が悪いうちはこまめに赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらったり、苦労はありますが‥。

ただ、そのことを考えていたら、またまた母親の言葉が回想しました。
私には妹がいるのですが、

「さーちゃん(妹)の時も生まれてから1か月は母乳を飲ませて頑張っていたんだけどね、ある日授乳中にいきなり口に含んだ母乳を『ぺっ』って吐き出してね。あ~やっぱりだめなんだ。と思って、もうその日からまた粉ミルク育児に変えたの。結局何人やってもダメだったね。」

今思うと、えっ!?新生児の赤ちゃんが『ぺっ』??っとそちらにも驚きですが、
あれ?1人目も2人目も粉ミルク?母乳が出にくい体質ってやっぱりあるのかな?

そう疑問に思い調べてみました。

 

お母さんの年齢と母乳の出について

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私の母は初産で私を34歳のときに生み、「当時は遅い方だったんだよ~」と聞いたのを受け、もしかしてお母さんの年齢と母乳の出が関係するのでは?と思いました。

ですが、そのようなことを調べてみても、なかなか核心に迫る情報がなく‥。

私が3人目を出産した助産院はとてもアットホームなところで、今でも何でも聞けるのですが、そこの助産師さんに尋ねてみました。

そこのお話をまとめると‥

”人によっては母乳が出始めるのが若干遅かったりする場合もあるけれど、それはほとんど年齢とは関係ありません。
なので母乳の出も年齢とは関係ありません。”

とのことでした。

それはそうだ!なんだかとても腑に落ち納得しました。
こればかりは年齢ではなく個人差というのが正しいのかもしれません。

乳房の大きさと母乳量について

母乳育児をしていて、おっぱいが大きいお母さんはさぞかし母乳がたくさん出るんだろうな~とよく思っていました。
実際に職場の同僚でそういう人がいたので(おっぱいが大きく、育児中は完母で、母乳が出過ぎて困った話を聞かされていた)間違いないだろうと思っていました。

ですが、これも実際はそう関係ないのだそうです。

乳房の大きさは乳腺ではなく脂肪の量によって決まります。
乳房には乳腺という母乳を作る組織があり、そこで乳汁が作られています。

なのでどちらかと言うと、おっぱいの大きさより、いかに乳腺が発達しているか?が大事なようです。

やはり出産してから こまめに赤ちゃんに授乳することによって、その刺激が脳に伝わり、母乳を作るホルモンがどんどん出るようになるので、どちらかと言えば、生まれてからいかに頻回授乳をするか?が大事なような気がします。

自分は母乳が出にくいと思っている人

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体質により母乳が出ないというケースはほとんどなく、体質が関係しているとすれば、もともと乳腺の組織が発育不全だったり、ホルモンバランスが悪かったり‥そういった原因によるものが”母乳が出にくい体質”なんだそうです。

別の記事でもふれますが、母乳が出にくくなる原因って日常でたくさんあります。

ストレスがあったり(育児ストレスや、周囲の人は母乳育児に理解を示してくれていますか?)、
睡眠不足があったり(完母で自然卒乳の場合、夜間授乳が場合によっては3歳くらいまで続くこともあります)、
疲労があったり(いつでも休めるわけではありませんし、一日中授乳するので体が疲れます)、
貧血や栄養不足だったり(気が付いたら、昼食抜きだったりしてませんか?)。

それと一番大きな原因は、”授乳する回数が少ない”ことだったりします。

授乳で母乳が出る仕組みは‥

赤ちゃんが乳首を吸う→その刺激でプロラクチンとオキシトシンというホルモンが分泌される
(プロラクチンは母乳を作るホルモン、オキシトシンは乳腺を取り囲んでいる組織を収縮して母乳を押し出すホルモン)
→乳汁が出る

という風になっていますが、たとえ母乳が出なくてもあきらめずに赤ちゃんが泣く度に何度もなんども授乳を続けていると、その度にホルモンが出るので、だんだん母乳が出るようになります。

私の母の場合、授乳の回数が少なかったのではないかな?と感じました。

母乳の出は遺伝と関係ありませんし、ご自身が母乳が出ないと思われている方は勘違いであることが多いです。

実際に私の友達で混合育児から完母になった子、何人もいます。

なので、誰でも母乳の出が増える可能性は無限大にあります。何も気にせず母乳育児に精を出しましょう。